夏になりますと汗を出すために体中の血液は体の表面に移動しており、胃や腸を動かす血液は不足しています。
人間の血液の総量は、体重の約13分の1といわれていて、体重60キロの人ですと、約4600mlということになります。全身にくまなくいきわたる量はないのですね。
したがって、夏は皆さん、胃腸が非常に弱っている状態にあります。
そこに一度に大量の水分を取れば、それらの水分は胃腸に停滞してたまるだけで、全身を回って冷やしてはくれません。
結果、いくら水を飲んでも体は冷えず、それどころか、ますます胃腸を弱らせて、食欲をなくし夏バテへと一直線に進んでしまうことになります。
水はこまめに少しずつ取ることが勧められているのは、こんな理由からなんですね。
以前、長寿の村として知られる沖縄県大宜味村で「笑味の家」というレストランをされている金城笑子さんが、
「村のおばあさんたちは、ゴーヤ(苦味)をすったのと、シークァーサー(酸味)を混ぜた飲み物を夏によく飲んでいます。暑いと、苦いものや酸っぱいものを体が欲しがるんですね。」とおっしゃっていました。
夏は血液の循環が非常に盛んで、心臓に一年中で一番負担がかかります。
この心臓を休ませる働きのあるのが、苦い味です。
長寿の方たちは、さすがですね。
苦味と酸味、こまめな水分補給が夏バテ予防のカギといえそうです。
ただ、水分を取る場合、水だけでなく、ミネラルや酵素、ビタミンの補給も心掛けていただけたらと思います。
スイカ、生ジュース、みそ汁などで、意外とのどの渇きが取れたりします。
参考になさっていただけたらと思います。
